退店後、在籍を抜いてもらえない場合の対応について

お役立ち情報

 

こんにちは。ナイトワーク法律相談所です。

春は別れの季節といいますが、ナイトワーク(水商売)は常に出会いと別れを繰り返す職だと思っています。卒業や年度ごとの決済があまりないナイトワーク(水商売)において、辞めるタイミングは自分で決めるのが主流となっています。一番オーソドックスな時期ですと、年度の切り替わりですね。卒業・就職にかこつけて退職する人が多いです。その次ですと、年毎でしょうか。これは何かの区切りというよりは、目安がつけやすい時期だと思います。「〇月に辞める」よりも「年内いっぱいで辞める」といったほうが、感覚的に言いやすい雰囲気がありますし、仮に次年度に就職するとなれば、辞めてから次年度までの3か月を間準備期間としてとることができます。(この際、3か月を不自由なく過ごせるような貯金があることが前提となりますが)前回も、退職・退店についてお話ししましたね。
今回も前回とは違う視点からお店を辞める時のこと・後のことについてお話しできればと思いますので、よかったらいちどおさらいしてください。過去の記事は、バックナンバーやページの横部分からさかのぼることができます。

前回は、いかにトラブルを起こさず、辞めるキャスト(従業員)本人が損をしないように立ち回る方法を、寄せられたお悩み相談をもとにお話してきました。今回は、辞めてからです。前回『店長やお店の偉い人と仲良くなっておくことも大事』といいましたが、仲良くなりすぎていると、辞めた後も連絡が来ることがあります。だって、仲が良い=いい子の印象がつけられていますから。それに加えて、出勤態度も出勤協力も前向きだったらなおのことです。

そんな、「お店との良好な関係」が起因となったお悩みを今回はお話していきます。

トラブル例をご紹介

目次

在籍を抜いてもらえなかった

お店で働いているキャバ嬢やホステスのことを在籍と呼びますね。在籍嬢とヘルプ嬢、レギュラー在籍とヘルプ在籍などという場合もあります。
派遣嬢や体入(体験入店)でもないかぎり、キャスト(従業員)はお店に在籍します。その在籍を辞めた後も抜いてもらえないときがあるのです。一度辞める・退職をするのなら、在籍を抜くのは当たり前ですよね。でも、店側が何を思ったのか知らないが在籍を抜かず、しれっと「来週〇曜日出勤できませんか?」と聞いてくることがあります。在籍しているときのクセや、ほかの在籍のキャスト(従業員)への出勤確認と間違えたのであればまだいいのですが、意図的に送っている場合もあります。「女の子が少なくてどうしても……」「(源氏名)さんと仲の良かった女の子のイベントだから、変に派遣を呼ぶよりも安心だから」などと言い訳されるでしょう。そこで「出られますよ!」と返事してしまったのなら、そこからずるずると出勤協力が来るようになって、また在籍に戻ってしまうこともあるかもしれません。ナイトワーク(水商売)を辞めると思っていたのに、出戻りする人のなかにはそれが理由の人も多いです。

店長やほかの黒服と仲が良かったり、勤務態度もよかったりすると、出勤協力がかかってくる確率は完全に上がります。仲がいいのなら気軽に連絡も送れてしまいますし、勤務態度がいい子がめったな予定以外で出勤協力を断るような印象もありません。だからと言って、在籍中の態度が悪かったら干されたり、出勤調整をされたりしてしまう確率もあるので何とも言えませんが……
ともあれ、辞めたはずの店から一方的に出勤要請が来るのはあまりよろしくありません。
ナイトワーク(水商売)に戻るのであればいいきっかけになりますが、それ以外では迷惑ですから。

【予防策】

まず、「辞めたら在籍抜いてもらえますか?」と聞いてもあまり効果はないです。
だって基本は抜くのが当たり前ですし、そこで「抜きません」と堂々と言うお店もないです。
仮に言ってきたとしたら、それは場を和ませるジョークかヤバい店です。まったく和まないジョークなので、面接などで訊くのはお勧めできません。
在籍を抜いてもらえないのは、辞める時のお店のタイミングや、従業員との仲の良さが直結しがちなので、あまりこれといった予防方法は見当たりません。一気に解決策まで飛びましょう。
もしも、在籍中に仲の良かったキャスト(従業員)のイベントで呼ばれているのであれば、まずはその子に連絡しましょう。スクリーンショットをつけて「こういわれているけど本当?」と聞いてみるのもいいかもしれません。女の子側から来てほしい、などと頼まれることもあるかもしれません。仮に出勤する際は「これ一回だけ」と念押しましょう。その際は、明確な証拠になるので、電話などでなく文章に残したほうがいいです。

【解決策】

お店を変えた場合

別の店に在籍したから出られないと素直に言いましょう。
何ならURLやセット料金の画像を送って営業してもいいかもしれません。
それで連絡をしてこなくなるかもしれませんし、近場なら営業後に客として来店する可能性もあります。

水商売から上がった場合

ここで素直に戻ってしまったら元も子もないので、まず退店か給料を受けとった際に一言お礼のメッセージを送りましょう。
出勤確認などに使用していたものがLINEでしたら、そこで退室です。知り合いには、お客さんとの付き合いも切りたかったからアカウントを作り直した子もいます。付き合いが長い人、良くしてくれた人にメッセージを送り、タイムラインでもお礼を述べ、反応が来てから順繰りに退室・削除するのがあとくされなくいいかもしれません。その流れで、担当のボーイや店長・統括などにも連絡して削除しましょう。仲良かったから後ろ髪を引かれるかもしれませんが、向こうは基本何とも思っていません。キャスト(従業員)で仲いい子がいるのならば、事情を話して新しいアカウントを作る際にIDやQRコードを控えて友達追加が吉です。SMS・メールでのやりとりでしたらアドレスを変えたり、受け取れないように設定したりしましょう。その時もお礼の一報は大事です。

それでも連絡がくる場合

それでも連絡が来たり、なぜか「別の系列店でもう一度働きませんか」、と声がかかったりします。これは在籍が抜いてある抜いてない以前の問題です。
個人情報が書かれている従業員名簿自体は退職から3年間は風営法の関係で保管しなければいけません。ですが、辞めてなおかつ連絡先も全部変えたのに名簿を見て連絡してくるのであれば、それはただの悪用なので相談してください。在籍は抜いてあるけれど、ヘルプという形で一日だけでも……と食い下がるときもあります。従業員名簿があれば、面接など飛ばしてそのまま働けるので楽という考えも向こうにはあると思いますが、辞めたのだから正直声をかけてほしくないというのが大きいです。

在籍を抜かれなかったとしても、それを調べる方法なんてあまりありませんよね。そもそも出勤していないならお金も発生しないので、気づきようもありません。出戻りなどを考えている時には、とてもいいタイミングなのかもしれませんが、そうでない場合には、ちょっと迷惑かと思います。一番いいのは応じないことです。だいたいは店長が代わったり、キャスト全体の代替わりの流れがきたりした際に、辞めたと思われる子は籍が抜かれます。それでもしつこく出勤を促す連絡が来るのであれば、確認をしないか辞めたと念押しましょう。声がかからないように、前回の記事でお話ししたような理由をつけるのもいいかもしれません。

最後に

ナイトワーク(水商売)で働くからには、業界ならではの独自ルールと言うものが存在します。好待遇だからと言って直ぐに飛びつかず、面接時や体入時にしっかり確認することがおすすめです。

何でもかんでも法律違反だから……と考えすぎるのも善し悪しがあります。

最近は大手グループなどで、上記のようなことを払拭する取り組みをしているお店も増えています。
本入する前にネットでの口コミを確認したり、体験入店(体入)時に女の子に聞いてみたり、紹介で入るのであれば実際に働いている女の子の感想などを参考にして、お店選びをするのが良いでしょう。

ナイトワーク(水商売)で働く女の子たちからの退店トラブルでの相談件数が増えておりますので、普段から上記の内容などに気を付けていることを心掛けましょう。ナイトワーク(水商売)で長年キャバ嬢やホステスをやっていると、さまざまなトラブルに巻き込まれたり遭遇したりと悩みは尽きないと思います。

そんな悩みを解決できるサイトがあるのはご存知でしょうか?
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