「保証期間を延ばすから辞めないで」引き止められたときの上手な対応とは

雇用トラブル

 

こんにちは、ナイトワーク法律相談所です。

1月も3週目に突入、そろそろ町の様子もお客さんの入りも戻った頃でしょうか。
お正月休みが終わったすぐは、お客さんの入りは不安定になるところが多いです。
特に会社の年始直後の営業日は旧年中に終わらなかったもの、旧年中になんとか間に合わせようと駆け足で終わらせたものを終わらせたり、見直して調整したりします。そこで仕事量が多くなり残業しがち・早めの出社をしがちになるところも多いです。他にも、神仏にかかわるお仕事の人は、「師走」ともいわれる12月から、1月まで仕事で忙しく、なかなか落ち着くこともできないそうです。お正月営業を経験したお店や女の子なら何となくわかるかもしれませんが、お正月って意外と混むんですよね。前回もお話ししたのですが、会社の新年会は最近するところが減っていて新年会帰りや二次会・三次会として使ってもらえることが少なくなりました。でも、地元仲間や、趣味の集まり・仲のいいグループの新年会だと話は別です。年始はお正月休みということで、休みが重なる人たちが多いからです。サービス業などの無休のお仕事であれば、なかなか実現は難しいのですが……

そうなると、さらに無礼講で飲める仲間内での新年会が増えます。
男所帯で飲んでいたけど、やっぱりお姉ちゃんと酒が飲みたい……!なんて考える人も多いですよ。ぶっちゃけ、年末年始休みのキャバクラのボーイがその日営業しているキャバクラに行くって話もちらほら聞いたことがあります。(そこで昔働いていた人と再会することもしばしば)ふるまい方が明らかに同業なので、感づかれることもあるらしいです。同業者だと引き抜きなどが起こるから、お店側もあまり入店させたくないみたいです。

ただ、いつもの営業のようにきっちりとスーツを着込んでいなければそんなに気づかないみたいですね。実際何度か話して察するけど、確認するに発展はしないことが多いです。
そんな年始のお仕事ラッシュが終わりはじめ、来週にはほとんどの人が給料日を迎えます。
本番は来週な気もしますが、そこでがっつりお金を使っていただくには事前の準備も必要ですよね……。あけましておめでとうとか、今年もよろしくお願いしますってことでお金を使ってくださる人も多いです。近くの卓がたくさんお金を使っているのに触発されて、お金を使ってくださる人もいます。ただ、あまりお金を使っていただくと、その時の行動を反省してしばらく来ないとか、最悪の場合切れてしまうこともあります。

人間だれしも酔っぱらってしまうとタガが外れてしまうことがあるので、猛省するのは仕方ないことではありますが……。指名本数も重視しているお店だと結構焦ってしまいますよね。
新規のお客さんがその間につかめればいいのですが……この時期だと、飲み会で来たフリーの人とかでしょうか?実際は難しいです。来月にはバレンタインが控えています。ほとんどのお店はイベントを打つでしょうから、まあ恐怖ですね。ノルマ無しのイベントならまだいいですが、そうじゃなかったら肝が冷えます。なんにせよ、いい方向へ向かえばよいのですが……

そういえば、以前「お店を辞めたくても辞められない」のお話をしたのですが、覚えていますでしょうか?
最初のほうの記事ですね。もし、時間があればそちらも読んでみてください。それで、また最近そういうお悩みを頂きました。入店よりも退店のほうがトラブルは多いです。以前のお話と重複してしまうところもあるかもしれませんが、似ているような境遇にある人はちょっとでも参考にしていただければと思います。

トラブル例をご紹介

目次

保証期間を延ばすから辞めないでほしいと頼まれる

以前に「保証期間内に退店したら、不良退店扱いとされて、給料が未払い・時給をカットされる」とお話ししたと思います。でもそれは、保証期間内に退店したときの話です。実際保証期間というのは、入店したばかりでまだお客さんを持たない・売り上げのないキャストが自分の時給の変動に焦らないように期間を設けて「時給・勤務時間」を保証して働いてもらうということです。その裏でお店側が女の子の勤務態度や売り上げ・出勤日数などをチェックして保証終了後の時給を査定しています。期間はお店によってまちまちで1~3か月が多いです。

繁華街だと短いことがあります。また、同エリア内や近隣への異動であらかじめお客さんを数人もっている人は保証期間が設けられない・短く設定されることが多いです。時給が変動しないということは、下がりもしないし上がりもしないので、あらかじめ売り上げがある子は不利益になる場合もあるのです。この期間は大げさに言うと、お店にとって吉と出るか凶と出るかわからない、博打のような期間になります。売り上げがない子を安定した給料で雇い、そのあともお客さんがつかなかったら凶ですし、保証中にお客さんがついたら吉ですから。そんな時期に急に辞められたらそれはお店側も立腹ですよね。

ただ、保証期間は女の子にとっても「自分に向いているかどうか」を見極める期間になります。体入よりもお店の内情や勢いがわかるのは在籍してからになるのですから。そして、その期間この時給で、この時間働いてほしいと最終的に決めたのはお店です。なんだかんだでその子が働いた時間は実在しているので、渋らずにちゃんと支払ってほしいものですね。その保証期間を終えて、やっぱり夜の仕事は自分には向いていないと分かった子がいます。稼ぐ理由は借金返済だったので、効率的にできそうなナイトワークを選んだのですが、結果として自分に負担ばかりできたので、保証期間が終わったらちゃんと事情を話してその一か月後に辞めようと思っていたとのこと。ただ、いざ面談をしたら「それなら保証期間をあと〇ヶ月延ばすから在籍してほしい」と。不向きだってわかっての相談だったのに、そこまでして必死に女の子を在籍させるのもちょっと怖いなと思いますよね。

【予防策】

まず、働いてみないと自分への向き不向きはわからないので、面接の時点で何も言えません。さすがに「保証期間終わったらやめてもいいですか?」など聞けないですし。
「未経験なので、もしかしたら自分に向いていないかもしれません。その時は相談に乗ってください」などと、「未経験」「自分に向いていない可能性」をアピールしておきましょう。それだけだと、面接で通してもらえない可能性もあるので、「でもこのお仕事に魅力を感じたので」などの動機や、どうしてお金を稼がなきゃダメなのかってこともアピールしましょう。

【解決策】

流されないことが大事です。
保証期間が延びる→ノルマや給率・ポイントを気にしないでいられるというのはとても魅力的です。ただ、向かないといったのになぜそこまでの好待遇でお店に引き止める必要があるのだろう……というのも一旦考えたほうが良いかもしれません。例えば自分がもともとアイドルやモデルとかで。容姿に優れていているだけで華になる……などでしたらもちろんお店側としてはいてほしいので躍起になります。

でも自分に思い当たる節が無いのなら、もしかしたらお店の経営面に何かがあるかもです。
例えば在籍が少なく、このままだとお店単独の経営ができない……とかです。保証が終わったばかりでそんなに指名のいない女の子を引き止める理由はだいたい在籍の人数によることが多いです。在籍が少ない=女の子が定着しない、と取れるのでなにかしら問題が多いなどと思い当たってしまうこともあります。本当にそういった場合もあるので、どういう条件を出されても流されない意思を持ちましょう。

一番いいのは「次の仕事を見つけた」です。転職の常套句ですね。特に接客業などを挙げれば、早朝から深夜までやっているところも多いので、お店側も納得してくれると思います。
ただ「一ヶ月前」に言いましょう。それは鉄則でありマナーです。

最後に

ナイトワーク(水商売)で働くからには、業界ならではの独自ルールと言うものが存在します。好待遇だからと言って直ぐに飛びつかず、面接時や体入時にしっかり確認することがおすすめです。
何でもかんでも法律違反だから……と考えすぎるのも善し悪しがあります。

最近は大手グループなどで、上記のようなことを払拭する取り組みをしているお店も増えています。
本入する前にネットでの口コミを確認したり、体験入店(体入)時に女の子に聞いてみたり、紹介で入るのであれば実際に働いている女の子の感想などを参考にして、お店選びをするのが良いでしょう。

ナイトワーク(水商売)で働く女の子たちから退店時のトラブルで相談件数が増えておりますので、普段から上記の内容などに気を付けていることを心掛けましょう。
ナイトワーク(水商売)で長年キャバ嬢やホステスをやっていると、さまざまなトラブルに巻き込まれたり遭遇したりと悩みは尽きないと思います。

そんな悩みを解決できるサイトがあるのはご存知でしょうか?
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